【10.09.10】平民の暮し  榑松佐一(革新・愛知代表世話人、愛労連議長)

平民のくらし

猛暑が続き、海水温も高いためサンマが日本近海に寄ってこないそうだ。

秋はまだ遠いかなと思っていたが、通勤途中にイチョウの樹を見上げると緑色の銀杏がびっしりと実をつけていた。秋は確実に来ている。イチョウの樹に「ごくろうさま」と激励したくなった

 さて「エコ減税」終了で自動車が大幅に減産となるうえ、政府の円高無策で経済の先行き不安が広がっている。労働相談でも解雇と賃金未払いの相談が多く、景気の急激な悪化がくれば今度は「派遣村」ではなく「正規村」が必要になりかねない。

湯浅誠、宇都宮健児氏らが「反貧困」の運動を提起し3年。「格差と貧困」は日本の政治経済の根幹をゆるがす矛盾となっている。しかし労働組合や民主団体のなかでも「反貧困」の運動に参加する人はまだほんの一部にとどまっている。「貧困」の現実に目を背けたり、ためらっていては社会は変えられない。(榑松佐一 革新・愛知代表世話人、愛労連議長)

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