【14.05.10】見崎德弘 革新・愛知の会代表世話人

 安倍首相がアメリカで、私は日本を積極的平和主義の国にする、右翼の軍国主義者と呼ばれても構わないと講演したのは九月末だったが、臨時国会で国家安全保障会議(日本版NSC)設置と「秘密法」をゴリ押しし、年末には靖国参拝を強行するなど、その後の「暴走」は目に余る。

 しかも問題は、戦後六〇数年にわたって積み上げられてきた国のかたちを一八〇度変える方針を、選挙の洗礼も経ず、国会審議も不充分なまま「閣議決定」だけで決めることだ。

 武器輸出三原則の転換、福島の苦悩をよそに原発推進に逆戻りさせるエネルギー基本計画、日本が攻撃されなくても米軍と共に自衛隊が戦争に出て行く「集団的自衛権の行使」容認など、全部この手法だ。

「最高責任者は私だ」と嘯く独裁者に退陣を迫る反ファッショ統一戦線はできないものか。

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