武藤貴子さん 革新・愛知の会代表世話人/名古屋市職労執行委員長 

 公立保育園にはさまざまな家庭の子がいます。区役所や保健所と連携して家庭支援をする場合もあります。
 ある年に入園してきたAくんは、朝食を食べずに登園する日が多く、朝から「せんせい、ごはんまだ?」とよく聞かれたものです。好き嫌いの多い子でしたが、給食は好きなものをたくさん食べられるようにしました。
 このところの物価高騰は、保育園の給食にも影響を与えています。ある自治体では、中華丼に入る肉や野菜が少なくなり「あん」の部分が多くなったとのことです。また別の自治体では牛乳をやめる相談がされたとのことです。
 子どもの中には、1日のうちで給食が唯一まともな食事という子もいます。そういう子たちのためにも、給食は栄養バランスの取れたものをたくさん食べられるように国や自治体が十分な予算を保障するべきです。
(武藤貴子/革新・愛知の会代表世話人/名古屋市職労執行委員長)  

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