
高校生フェスティバルによる群舞
8月14日から17日にかけて、あいち平和のための戦争展を名古屋市民ギャラリー矢田で開催。1992年から今年で34回目。昨年を上回る1550人の市民が来場しました。戦争や戦跡など、この一年の調査や運動の成果をまとめた内容を実行委員会参加の29団体が展示。 今年の目玉は、被爆戦後80年「原爆と人間展」と「名古屋空襲展」で、特別展として開催。
名古屋空襲研究会の会員で「なごや平和の日」制定に関わった東海高校教員の西形さんが作成した豊富な資料をもとに、映像や写真で展示を行いました。市工芸高校の生徒が作成した名古屋空襲のジオラマも活用した展示は、見るものをくぎ付けにしました。なにより重視したのは、加害の事実。「名古屋はなぜどうして狙われたのか?それは軍需工場があったから」といった内容は、戦争展ならではの独自の深堀となりました。
「ノーベル平和賞から核廃絶」と題して行われた講演会には、250人を超える市民が参加。初めて参加するという若者の姿が目立ちます。また、若い世代への継承を重視しようと、修学旅行、文化祭、授業での平和のとりくみを紹介する「高校生の平和展」の展示も開催しました。ピースステージでは、高校生フェスティバルによる群舞、椙山高校生徒による名古屋空襲の紙芝居、高校生平和ゼミナールによる原水爆禁止世界大会の報告など平和活動が交流され、活力のある取り組みとなりました。