【08.02.10】多数派めざして 辻井健児さん(新日鐵革新懇)

あきらめず声をあげれば道理がとおる

 
新日鉄名古屋で労働者の仲間から、「こういう勤怠管理表が出てきた」と言って管理表を見せてくれました。交代職場で働く際に前番で働く人と後番で引き継いで働く人とのミーティング時間に過勤務を付けるような管理表です。

 鉄鋼職場は高炉の火を止めないため、昼夜連続操業形態の職場です。(多くの職場にも広まっています)
 現場での引き継ぎをして働くわけですが、そのため後番、前番との引き継ぎミーティングが必要です。今回、そのミーティング時間がきちっと過勤務扱いになった。

 時間をきちっと付けた労働者は「1万円超える過勤務手当が付いた」と。
 このたたかいの発端は、現場の労働者が「交代勤務の労働者には『交代手当』の中にミーティング時間分の超勤手当が含まれている」と言う理屈はおかしいと、労働組合の役員にも問題提起、また、ことある毎に労働基準監督署へも交渉を行い、労働基準監督署は「ミーティングの実態があれば1分でも労働時間」、「交代手当と過勤務手当は性格が違う」と指導。
 新日鉄名古屋では、「200万坪」の職場新聞で労働者に知らせてきました。

 ねばり強いたたかいの運動を通じて今回の引き継ぎミーティングの過勤務手当が実現の運びとなりました。

 いま新日鉄名古屋製鉄所は、かってない好景気で職場はフル操業です。

 これまで人減らし「合理化」を極限までおこなってきました。そのツケがフル操業、急激な変化で大きく舵が切り替わったことにより、重大死亡災害含む労働災害が激発しています。

私たちは、働いて命を奪われる職場では、企業としての社会的責任を果たせない、と運動を進めています。

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