360人が新しく労働組合に加入たたかう労働組合としていっそうの役割発揮を
全日本金属情報機器労働組合(JMIU)
愛知地本委員長
平田 英友
全日本金属情報機器労働組合(略称JMIU)は、金属・情報機器産業及びその関連産業の労働者の生活と権利、労働条件、社会的地位の向上をめざしてたたかう労働組合です。
労働相談活動は結成以来、重要な活動として続けてきましたが、今、その数が急激に増えています。昨年8月から360人以上が新しく組合に加入しました。
相談の内容は派遣会社からの解雇や給料未払いがほとんどです。これだけ相談が集中してくるのは組合結成以降初めてのことで、1日に2~3カ所の団体交渉をすることもあります。
派遣会社と団体交渉すると「仕事が来なくなった。どうしようもない」の一点張りですが、その派遣会社の正社員も解雇の恐怖におびえています。中小・零細の職場は常に倒産の危機と隣り合わせです。大企業の3次・4次下請けとなると、この不況で仕事量が3~4割減、多いところでは7割減というところもあります。 今後、派遣契約の期限切れを迎える3月末までに、さらに多くの労働者が職を失うことが予想されます。必要なときに安い賃金で働かせ、いらなくなったら切り捨てる、まさに“使い捨て雇用”です。
私は労働者派遣法を変えなければならないと強く感じています。他人の労働を利益にする法律ではなく、労働者を守る労働者保護法に変えるべきです。
私は労働相談の中で「一人でたたかっても追い出されるだけだから、切られている仲間と一緒に来るように」とアドバイスしています。実際に組合員を増やして、直接雇用を勝ち取った元派遣社員の仲間もいます。
JMIU愛知地方本部は今年で結成20周年を迎えます。歴史と伝統にふさわしい、まともな労働組合として役割を果たしていきたいと思います。