戦争の語り部を求めて 桜井 幸雄さん(元愛知製鋼労働組合委員長 革新・愛知の会世話人)
大正生まれの人は軍国主義まっただ中で生をうけ徴兵制により赤紙一枚で軍隊に入りました。
「徴兵懲役一字のちがい」といわれる如く悲惨な新兵時代を味あわされました。
「東洋平和と天皇のために戦え、死んだら靖国神社に神として奉られる」教育、マスコミを通じてみんな軍国少年に育てられました。国の方針に反する者は非国民・国賊として弾圧させました。
戦後63年口を開かなかった元兵士たちもようやく当時のことを語ってくれるようになりました。
昨年1月30日、地元公民館で海軍兵学校67期のパイロット近藤さん(大正7年生まれ)の体験談を聞く会をもちました。ガダルカナル、ラバカルなどの空襲の話は迫力がありいままでの戦記ものとは比べのもにならぬ実感がありました。自費出版された「波瀾の空に生きて」は参加者から多くの註文がありました。戦後YS11のテストパイロットとして活躍中、十四山村へ不時着した時の話はハドソン川着水より難しかったのではと思いました。
今、大正生まれの人は、ほとんど減少しています。私たちは彼らの体験を子や孫に伝えあやまちを二度と繰り返さないための運動をするべきではありませんか。
私たちの身近にいる元兵士たちの話を聞く会を計画していってはどうでしょうか。
(今回より新連載です)