【10.03.15】私のおすすめ 藤田成子(ほっとブックス新栄店主、革新・愛知の会世話人)

「貧困」から「連帯」へ

 
 2月28日、「なくそう貧困、つながろう愛知集会」の集会とデモ行進に参加しました。デモ行進は、栄から柳橋を通って西柳公園に。夕暮れの栄でのデモ行進は、約45年ぶり。

 働き学んでいた当時、「未来は青年のもの」「われらの思いはそれは唯ひとつ」などと歌声やシュプレヒコールに声を合わせ、貧しくっても、「未来」を感じていた青春でした。

 それから半世紀あまり、世界第二位の経済力をもち、「豊かな国日本」になったのに、現代は、「すべり台社会」(湯浅誠著)となり、貧困が固定化してきていることを実感します。

 「蟹工船」がブームになっていた時、「私たちはいかに『蟹工船』を読んだか?」のコンテストの大賞で、「競争社会の中で生き抜いてきた団塊の世代の私たちの親たちは、私たちにもっと頑張れと言う。あなたは本当に「蟹工船」を読んだのですか!」と指摘され、ギクッとしました。

 いつの間にか、しっかりと「蓄積・集中・スピード」と「資本の論理」に毒されている自分を恥じました。「貧困法則」の中に、「はたらく者の未来」が内蔵していると思います。「貧困」から「連帯」へ。時代はまさに「資本論」です。

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