【11.10.18】我が家に居ながらにして海外旅行を!!―大木一訓さん(労働運動総合研究所顧問・革新愛知の会世話人)

我が家に居ながらにして海外旅行を!!

 私の学校時代の同期生には、小学校から大学まで、どういうわけか成績とは関係なく金持が多い。なかには、小さい頃から裕福に育ってカネやモノに興味を示さない「文化人」もいるが、円高をチャンスとばかりに海外旅行にうつつをぬかし、グルメをあさり、時間をつくってはゴルフ三昧と、庶民とは別世界の老後をおくっている手合いもいる。そんな連中にかぎって、日本経済再生のためにはTPPや原発再稼働が必要だなどと「論ずる」のだから腹立たしい。海外旅行もグルメも、こんな金持連中に独占させておいてはならない。庶民がそれらをわがものとした時にこそ真の文化が生れるのだから。

 だからと言うわけではないが、わが家では、居ながらにして海外旅行をし、「高級」レストランでグルメを楽しむ方法をあみだした。まず食卓にテーブルクロスをかける。その上にお気に入りの食器を並べ、色合いも考えながら手作りの料理を盛りつける。節電してキャンドルをつければなお良い。そうして、CDの音楽を聴きながら食事をするのである。たとえば、イブモンタンのシャンソンを聴きながら牡蛎料理を楽しめばたちまちパリのレストランに行ける。肉料理ならディスカウの歌う「冬の旅」でブレーメンだ。スパゲティならなんといってもオペラの三大テノールでローマだろう。歌だけでなく、ピアノやオーケストラを聴きながらの食事も実においしく楽しい。

 なんですって? そんなことをするより、お金をためて旅行に行く方が100倍も楽しくおいしい?いや、ごもっともです・・・。

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