県革新懇ニュース−この人に聞く

【18.02.10】玉置文弥さん(学生・市民連合@愛知呼びかけ人)―「安倍さんだけにはやられたくない」9条改憲許さない

祖父から引き継ぐ戦争反対の思い

  玉置文弥さん

1995年12月生まれ。名古屋市守山区在住。愛知学院大学文学部4年生。市民連合@愛知呼びかけ人。

市民連合に参加

 2016年参議院選挙のときはSEALDs TOKAIを中心に活動していました。市民連合@愛知にもSEALDs TOKAI有志として参加していたのですが、2017年になって再スタートする市民連合に呼びかけ人として参加することになりました。
 総選挙がまさかこんなに早く来ると思ってなかったので、直前になり立憲野党の候補者と政策協定を結んだり、選挙中は街宣をやったりと本当に忙しかった。最終盤では、毎日どこかに出ているという状況でした。

反対を言う人が好きでなかった

 SEALDsに関わったのは大学2年の時です。それより前に、秘密保護法ができたのが高校3年の時なんですが、授業で政治の話をする先生がいて、当時からそういった話を興味をもって聞いたり、新聞を読んだりはしていました。ただ、「おかしいな?」とは思いながらも、自分で行動するとかはできないし、むしろ安倍政権に反対とかいう人たちも好きではなかったのでなにもしませんでした。
 でも大学2年の時、安保法制について連日報道がされる中で、名もなき学生たちが声をあげているのを見て、自分もニュースを見て文句を言ってるだけではダメだろうと思うようになりました。
 大学の掲示板に、安保法制に反対する署名があって、うちの大学の教職員が署名していたのを知り、ネットで調べてコメントと署名を送ったら、その管理者で違う学科の先生から連絡が来ていろいろ話すようになり、誘われてデモにも参加しました。以前に一人で栄のデモに行ったこともあったけど、ここには自分の居場所はない、入るのは無理だと思ったので、この先生と出会ったのは大きな一歩でしたね。

大きな転機

 その後、9月にSEALDs TOKAIが立ち上がるのですが、聴衆としての参加にとどまっていたら、安保法制が強行採決されてしまいました。 すごくモヤモヤして、大学の先生に誘われて行った企画で、初めてSEALDsの人と直接会って話しました。そして、「一緒にやろう」と誘われ、先生にも強く押されて参加を決めたのが11月でした。
 その直後に東京で大きな集会があり、SEALDs TOKAIの仲間と参加しました。その時に朝日新聞の取材を受けて、集会の翌日、名前と写真入りで大きく報じられてしまいました。うちは朝日新聞をとっていて、朝、新聞を見た親に「お前、載っとるよ」と。大学でも記事のコピーが授業で配られたり、大きく意識が変わる転機となりました。

戦争をさせない責任

 大学1年の時に、自宅で祖父を看取り介護しました。その時に祖父の戦争体験を初めて聞きました。お酒もたばこも大好きな普段の祖父からは信じられないような話を聞いたのです。勉強が得意だった祖父は、志願して海軍の軍人となり戦地に出てゆく日を待っていましたが、結局戦争に直接参加することはありませんでした。そして、戦後は中学校教師となり、一貫して反戦の立場をとりました。しかし、そんな祖父は戦争の被害者でありながらも、軍人という加害者でもあったのです。
 さらにその父親、曽祖父は当時の文部省の役人で、戦争に子どもたちを送る立場で教育を行い、旗を振っていたような人物でした。
 それを知った時、僕はなんとも言えない気持ちでした。
 自分は直接関係はないけれど、その血が流れている。だからこそ、自分には戦争を二度とさせない責任と、祖父や曽祖父たちの世代の戦争に対する責任とがあると思うようになりました。
 なので、こういう活動も簡単に辞めるわけにはいかない。

憲法は空気のような存在

 昔の自民党には一定の敬意を持っています。もちろん全然ダメで無茶苦茶なところもたくさんあったと思いますが、今よりはずっといい政治をしてきたと思います。
 だけど安倍さんの政治、そして憲法改正は質が違うと思う。これだけ憲法違反をしてきている人が改正をいうのはおかしい。「こいつにだけはやられたくない」と思っています。
 改正論議はあってもいい。憲法をよりよくするための論議は必要だと思いますが、今の状況は違うと思う。平和主義・9条が守られなければあくまでも反対する。
憲法は空気のような存在。当たり前に存在していたからこそ「憲法を知らない」という人が多いのだと思えば、それ自体は悪いことではないと思います。
でも、今、危機的状況になっている。3000万署名はすごく重要で、国民投票に持ち込ませないためにも、反対の思いを大きな声にしていくことが必要だと思っています。
 今の日本社会はこのままいくと必ず壊れてしまう。だから社会や政治にあきらめている、絶望している人も多い。その人たちにどうすれば自分たちの言葉が届くのかいつも考えています。
 最近考えているのは、あきらめている人に、「あきらめるな」は響かないということです。だったら「どうせあきらめるなら、よりよくあきらめませんか」(笑)と呼びかけたい。
つまり、このままの政治が進めば、日本は破局に近づいてしまう。
 そうであればこそ、墜落して壊れるよりも、うまく着地できるような方向に持っていこうということです。
なかなか物事をプラスに考えることが出来ない中で、 そのほうがよっぽど人々は振り向いてくれるのではないかと思うんです。もちろん、だからといって僕は行動をやめることはしません。

市民と野党の共闘にこそ大義がある

 現状の制度の中で、こういう制度だからダメなんだ、だから民意は通らない、という批判だけではダメ。もちろん理想からはかけ離れているけど、それでも諦めずに行動することが大事だと思います。
この愛知から多くの立憲野党の政治家が誕生し、憲法改正反対の約束もした。これを守らせるように働きかけていきたい。
市民と野党の共闘にこそ大義がある。今後も頑張っていきたいと思います。

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