企業城下町の豊田市で結成後10年目、08年総会に40名余の参加
豊田革新懇08年総会が7月6日(日)、40名近い参加者で豊田市青少年センターで開催されました。
総会は、これまでの経過報告と今後の活動について討論し、承認されました。
10余人の世話人と事務室担当が選出されました。続いて、記念講演「みんなが幸せになる働き方を」として愛労連事務局長の榑松佐一氏がおこないました。
企業城下町の豊田市で、革新統一をめざして幅広い人々との共同で革新懇談会が結成されたのは1998年4月。以来「戦争と平和」「介護」「雇用」「ゴミと産廃」「憲法」などの諸問題をとりあげて学習会やシンポジウムを開いてきました。
ところが、2007年以降、諸問題に対する取り組みが弱まっており、活動の再構築を求める強い声が寄せられるなかでの総会となり、成功裡に終了しました。
2008年 豊田革新懇活動方針
情勢
1、昨年参議院選挙で自民党、公明党が惨敗し安倍政権は、崩壊しました。教育基本法改悪、国民投票法案は通過しましたが、憲法改悪の動きを止めました。
読売新聞の世論調査でも憲法改悪反対が過半数となっています。また、イラク特措法の期限が切れて、一度は自衛隊は海外から撤退しました。
肝炎の患者を救済する法律が成立しました。また、原爆被害者の認定の見直しも裁判で勝利しました。
2、豊田市長選挙ですみよい豊田を創る会から出馬した、本多候補が28,889票で善戦しました。争点は、高齢者の生活擁護と労働者の働き方です。背景に、小泉構造改革の福祉切り捨て、05年の町村合併、豊田の下山研究開発施設計画がありました。豊田市は、恵まれた財政ですが、大企業優遇であることが市民にも理解されるようになっています。
3、過労死裁判をたたかった内野さんの結果は、全面勝利でした。トヨタはQC活動の改善をせざるをえませんでした。
ベトナム人の外国人研修・実習生の不当な労働実態が発覚し、愛労連を中心に解決しました。
これらの前提に、長年続けられてきたトヨタシンポ、トヨタ総行動があります。トヨタは営業利益2兆円で世界一の企業となりましたが、下請けや中小企業労働者、派遣、期間工、外国人労働者にしわ寄せがいき、市民にも大きな影響があります。
いくつかの勝利に確信を持ちつつ、いっそうの市民運動が求められます。
運動方針
1、革新3目標(大企業優遇から国民本位の経済、憲法を生かし、自由と人権、安保をなくし比較平和な日本)を学習し、理解します。
2、地域の課題を調査・研究し、政策提案を多くの既存団体と懇談し、一致点でを追求し、豊田革新懇の目的と役割を明確にしていきます。
3、地域の課題と全国課題との関連性を議論し深めます。 厳しい豊田での運動で、勝利の展望を明らかにします。当面する地域研究テーマ案として、働き方、家族の団らん、下山地区トヨタ研究開発施設計画、都心開発、食育と農業、公害と環境などがあります。
これら関心の高いテーマを重点に実施します。
4、年2回以上の講演会、シンポ、学習会などを行います。
5,世話人、事務局体制を強化し、継続的な活動を展開します。