「公立病院を守る会」が開催、110人が参加。
「公立病院を守る会」(代表は大塚紀男さん)は、4月19日に「地域医療を考えるシンポジウム」を一宮市尾西庁舎6階ホールで開催しました。公立病院の統廃合に不安が広がっているのが反映して、参加者は110人でした。
シンポジウムでは、高橋昇(愛知県医療福祉計画課主幹)さんから県設置の「有識者会議」が、公立病院の統廃合や連携強化を提言した「地域医療連携のあり方について」の概要の説明。
中根人美(県立循環器呼吸器病センター職員)さんから「救急医療を充実させるためには、医療の各部門が同時進行で患者に対応するチーム医療が不可欠。10年以上かけてチーム医療を確立市、全国トップクラスの医療・看護水準を地域に提供しているセンターの役割を、とはなされました。
最後に中川武夫(県保健医協会副理事長)さんから「医師不足は、国の医療費抑制政策が原因。他の先進諸国に比べ、日本の公的医療費は少なすぎると述べ、税金の使い方を改めることが必要。と、3人のパネリストから報告があった。
会場からは「地元住民は、統合の協議について何も知らされていない。住民の意見を聞くべきだ。」「公立病院はどうして赤字になるのか。」「民間病院は赤字にならないように不採算分はやらないようにしている。それに対して公立病院は、24時間いつでも対応できるように人員を配置しているなど、住民の健康を守るため民間病院ではやらない部門でもがんばっている。」などと意見交換されました。
最後に代表の大塚さんから、「署名には、地域医療を充実してほしいという願いが込められています。公立病院は住民の命と健康を守る拠点。なくなっては困る。たくさんの署名を集めて下さい」と訴えられました。
現在、会に集まった署名数は6000筆を越えています。町内会で集めたり、スーパーでの署名活動、団地訪問で集めたりしています。最終的は20000筆以上の署名を集めて神田知事に提出することを決めています。 (柴田 伸治)