小牧基地に4機目の空中給油機を配備
1月8日、航空自衛隊小牧基地に空中給油機KC767の4号機が配備されました。1号機と2号機は一昨年、3号機は昨年配備が済んでいます。
●専守防衛を逸脱するおそれ
空中給油機は、戦闘機に空中で燃料を補給する機能を持っています。同機の導入で戦闘機の行動範囲は飛躍的に広がり、日本海や東シナ海を越えて往復することが可能になります。専守防衛(スクランブル)だったら、1千億円もかけてこのような軍用機を購入する必要はありません。空中給油機の配備は明らかに憲法九条に違反し、近隣諸国に脅威を与える行為です。
●米軍に給油を断れるか?
また、国際貢献と称してインド洋に給油艦を派遣したように、空中給油機を海外の戦争に派遣することが考えられます。アメリカから出動要請があった場合、民主党政権はきっぱり断ることができるでしょうか。
●陸自の海外派兵にも好都合
空中給油機KC767は、輸送機の機能も持っています。航空自衛隊の主力輸送機C130の2倍強の兵員を輸送する能力があるうえ、航続距離は9倍(貨物20トン積載時)もあります。このことは、陸上自衛隊を海外派兵する場合は好都合ですから、同機導入の利点として考慮されたと思われます。
このように空中給油機KC767は、どこから見ても憲法違反の行動を前提とした代物と言えます。