世話人会が7月24日、開催。3職場革新懇、18地域革新懇、消費者革新懇、青年ネット、10賛同団体など計50名の参加。オンラインによる参加が9名。
開会にあたって、大島良満代表世話人が「コロナ禍、毎日、暑い日が続く。総選挙で政治の流れをどう変えるか、論議を深めてほしい」と挨拶。基調講演に「総選挙での政権交代へ、 市民と野党の共闘のいっそうの前進」と題して井上哲士参議院。座長は青木陽子、見崎徳弘代表世話人。
講演ーー「総選挙で政権交代へ」参議院議員・井上哲士さん
(1)国政選挙、都議選の勝利ーー三つの補欠選挙、都議会議員選挙で統一候補が勝利。これは菅政権への強い怒りが渦巻いており、野党共闘への強い期待を示すもの。ここに来て問答無用の強権政治がひどくなっている。辺野古新基地建設に南部の遺骨の混じった土砂を使う、学術会議の任命拒否を取り下げない、首都の上空を米軍機が飛ぶ。政治の私物化が進み、この半年間で4人の議員が辞職し、5人が離党している。
(2)野党共闘の到達点と展望ーー市民連合のよびかけにより総選挙に向け立憲野党への共同政策が提起された。(1)消費税の廃止・税制の見直し (2)「自己責任」論の克服 (3)日米地位協定の見直し等。国会内では野党共同法案が提案され自公案に代わって、1人10万円の給付金が実現した。30兆円の予算組み替え要求も共同提案し、野党の政権担当能力を示した。
国会閉会中も野党合同ヒアリングを行っている。問題毎にチームをつくって合同調査も行っている。これらの力もあり検察庁法、人菅法の改悪阻止、大学共通試験(英語ヒアリングテスト)を中止させた。
(3)総選挙勝利へーー北海道、長崎、広島での勝利を受け立憲民主と共産党とが党首会談を行い、総選挙に向けた協力のための協議を開始することで合意。
2009年、自民が選挙で民主党政権が出来た。その時、自民が選挙で取った票よりも、現在の自民の取る票が少ない。政治にあきらめた人たちが投票に行くようになると、大きな流れが生まれる。
参議院選2回、衆議院選で野党共闘を闘った新潟県では共産党の候補者が自治労(連合)の集会に呼ばれ統一候補として紹介された。
運動方針の提案――村上俊雄事務室長
(1)半年間の総括
コロナ禍でも革新懇運動はさまざまな工夫をこらして継続。ジェンダー・気候変動をテーマに学習会が行われ、江南、消費者革新懇が活動を再開。
(2)情勢分析
◎菅政権のコロナ対策は後手後手ーー9月に政権についた菅政権も有効な手が打てずコロナ感染が拡大する中、オリ・パラを強行。どの世論調査でも支持しないが支持するを上回る。東京では支持は28%、不支持は63%に(読売新聞調べ)
◎安倍・菅政権の9年近くに審判をーー中野晃一上智大教授は、いまや日本は先進国でなく後進国と発言。安倍・菅政治のもたらしたもの。(1)先進国で日本だけ賃金が上昇していない (2)ジェンダーギャップ指数120位 (3)女性の50%は非正規化 (4)基礎研究も国費削減でワクチン開発進まず (5)いのち・健康の危機など。同時にこれらをつくった政治手法も問われる。
(3)運動方針
(1)声を上げれば政治は変わる (2)野党共闘の前進に力を尽くす (3)地域で運動の交流、市民と野党の共闘を進める (4)日米地位協定の抜本改定を求める請願 (5)革新懇運動の強化・発展を。