学びと対話で、草の根から極右・排外主義に対抗する

新しい共同、統一戦線を
       地域・職場からつくろう

革新・愛知の会 第46回総会

革新・愛知の会は、12月6日午後、労働会館東館ホールで第46回総会を開催しました。
 総会記念講演として緒方靖夫さん(日本共産党副委員長・党国際委員会責任者)が「高市自維政権のもとで、極右・排外主義に抗して欧州のたたかいから学ぶ」と題して講演を行い、ZOOMも含めて130人が参加しました。(講演の主旨は一面・二面に掲載)
 講演に先立ち、田辺準也代表世話人が開会あいさつ。
 総会は19地域・4職場革新懇、19賛同団体62名が参加しました。蛯原京子事務室長が2026年の活動方針などを提案、地域・職場、団体からの発言がありました。決算報告、予算案を承認、2026年度世話人を選出し、閉会挨拶を小林武代表世話人が行いました。

開会あいさつにたった田辺準也さんは「高市政権は衆議院議員定数を45削減、軍事予算のための法人税、所得税の増額を決めました。悪政を推進、あからさまな民主主義の破壊です。高市自維新政権を一日も早く退陣をさせなくてはならないと思います。」と述べました。
 座長に西尾美沙子愛労連議長、服部守延愛商連会長を選出。(いずれも代表世話人)

26年度方針・財政報告・役員を選出

緒方靖夫さんの講演のあと、蛯原事務室長が2025年度の活動報告、2026年の活動方針、会計報告・予算案、2026年役員を提案しました。(提案詳細はHP掲載)
 この1年は「要求を政治革新へ、自民党政治を終わらせよう」を掲げて取り組んできたこと。参議院で自公過半数に追い込んだこと。同時に高市自維政権が誕生し、大軍拡の推進、排外主義が強まる中で、学びと対話で草の根から極右・排外主義に対抗する新しい共同・統一戦線を地域職場から作ろうと呼びかけ、討論でこれを深めていただきたいと述べました。

広く対話をひろげよう

 地域や職場、団体から10名が発言しました。
危険な高市政権にたいして要求を力に、広く対話を進めていこうという積極的な発言が相次ぎました。
 
・国政の課題が愛知県政にどう表れているのか。 名古屋港・三河港が特定利用港湾に指定され、軍港化されようとしている。愛知・名古屋の港から、自衛隊やミサイルを積み込み、戦争に加担することがないように力を合わせて反撃したい。愛知県とイスラエルの連携事業を市民とともに奮闘し中止させた。

・自由法曹団からは、選択的夫婦別姓、再審法改正、生活保護の拡充、スパイ防止法などこれまで弁護士会が掲げていた課題へたたかいを進めたいと発言。

・地域の革新懇からは、再開して、街頭での宣伝など取り組んできたことを報告、なぜ休止になってしまったのか、民主主義のルールがきちんと貫かれていなかったとして、毎月事務局・世話人会議を開催して取り組んでいることや他の地域革新懇からは、再開をめざして学習会の開催を予定しているなど報告。

・最高裁は生活保護基準の引き下げを違法とする判決を下したが、政府の生活保護の再減額は決して認められない、さらに運動を強めたいと発言。

・日米地位協定改定を求めて取り組んでいる活動も報告されました。2018年、2020年に名古屋市議会へ「日本の法律を在日米軍にも守らせる意見書提出」をとりくみ、2026年も取り組むことを報告。

・農業、食料問題では、農林水産省は安定安心な米の供給を放棄しつつある。豊橋市で16日、百姓一揆が実施される。名古屋でも来年3月20日に百姓一揆を計画している。一緒に取り組みましょうと訴えた。

・医療や福祉分野の賃上げは厚労省の調査でも15産業で最下位で、他産業と比べても半分以下の賃上げにとどまっている。県内でも病院が赤字でボーナスがカット。年収ダウンになっている。介護も深刻で介護報酬を引き下げたために倒産が相次ぎ、介護施設のない自治体が115町村。 春闘では3月12日に全国一斉統一行動を行う。

保法制に反対した日本学術会議の研究者6人が任命拒否をされ、裁判が続いている。国立大学は法人化されて予算も削られてきた。その中で新自由主義がすすんでいる。
 防衛装備庁は安全保障技術研究推進制度で軍事研究に大学を巻き込んでいる。学校の自由、大学の自由を守るための運動をどう構築していくか相談している。

・高市政権に対決するため、暮らし・平和・民主主義を守る愛知県での共同を大きくする必要がある。共産党としても、共同の呼びかけをしている。革新懇運動を広げていきたい。

統一戦線で対抗を

討論のまとめで小林武代表世話人は、「高市政権の歴史的悪政に抗して共同して、統一戦線で対抗しよう。当面の一点共闘を私たちは追求していかなければならない。私たちは、情勢についてよく学習をし、リアルに勉強して、共同の可能性を追求していきましょう。」と述べました。

メッセージ

総会には、日本共産党本村伸子衆議院議員、立憲民主党近藤昭一・牧義夫衆議院議員、れいわ新選組上村英明衆議院議員、、社会民主党平山良平愛知県連代表、新社会党保田泉県委員長、緑の党・東海共同代表尾形慶子各氏からメッセージが寄せられました。

2026年活動方針(当面の活動)

草の根から極右・排外主義に対抗する新しい共同、統一戦線で要求を政治変革へ大きくつなげ、革新懇の活動の展開を
1、要求を政治革新へ
2、命と暮らしをまもるたたかい、地域での要求実現へ
①名護市長選挙への支援②3月8日原発ゼロアクション(若宮広場)3月11日 黙っちゃおれん訴訟主催 デモ集会③1月8日若者気候訴訟第3回口頭弁論など
3、共同の取り組み①3月7日「三菱・防衛省は長距離ミサイルを作るな!配備するな!小牧集会」②1月24日日米地位協定改定を求める学習会
4、2月14日(労働会館)全国革新懇東海北陸ブロック地域革新懇交流会
5、地域・職場での革新懇結成・再開・全自治体で革新懇づくりをめざして。昭和、安城、東海市、半田市などで結成をめざす。職場革新懇の活性化。賛同団体の活動を生かす。青年ネットとして学習・交流企画を。会員と読者の拡大をすすめる。県内2000部をめざして。SNS・HP、財政の拡充。地域革新懇の事務室体制、県革新懇事務室体制の強化など。

第46回総会で選出された代表世話人

【選出の代表世話人】

青木陽子、阿部太郎、荒川和美、石川久、石川勇吉、石山淳一、磯村和佳子、植田和男、蛯原京子、大村義則、川村ミチル、河江明美、河村光哉、黒田二郎、小林武、佐々木祐恵、、佐々木ゆかり、大黒作治、谷本麗之、田原裕之、竹谷裕之、田辺準也、知崎広二、土井敏彦、中島信行、中西八郎、西尾美沙子、服部守延、松本哲男、松田正久、見崎徳弘、武藤貴子、渡辺博子(33名)

【事務室】
蛯原京子(事務室長)、近田美保子(事務室次長)
【会計監査】 
青木陽子、長谷川康二

2026年1月25日投票で行なわれる沖縄名護市長選挙に名護市議会野党勢力が推す翁長久美子さんが予定候補に。翁長さん勝利へ、総会で募金を呼びかけました。


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