9月14日 革新・愛知の会 拡大世話人会開催
講演:渡辺治さん(一橋大学名誉教授)

革新・愛知の会は、9月14日午後、労働会館で、2025年拡大世話人会を開催しましました。
拡大世話人会の前段で「参議院選挙後の激変する情勢と求められる革新懇運動」と題して、渡辺治さん(一橋大学名誉教授)が講演を行いました。
参議院選挙の結果、 自民党は、衆参両院で、少数与党に陥りました。一方、補完勢力である国民民主党、排外主義の立場に立つ参政党が議席を伸ばしたなかで、「参政党がなぜ大きく増えたのか」「どう運動したらいいのか」など多くの人がモヤモヤ感を抱え、打開策への道を見い出したいと190人を超える方が参加、開場満杯の参加者でした。
政治を変える草の根からの共同を
渡辺氏は、24衆院選に続き、さらに今回の参議院選挙で自民党が歴史的大敗をした。
躍進した参政党や国民民主党は、排外主義的色彩を抑えて、減税と積極財政による日本経済の復興を前面に打ち出した。 国民民主党や参政党は、大企業の社会的責任、税負担には手を付けないという、新自由主義の否定を掲げる、新手の新自由主義の台頭である。
政治を変えたいと切望する、特に若年層、現役層、初めて投票に参加した層が参政党、国民民主党に投票した。
参政党の排外主義、復古主義が支持されたわけではなく、政治を変えたいという前向きの変化とみること。さらに、参政党が天皇を中心とした権威主義的統合をめざすファッショ型政党である性格や参政党の新憲法創案は、権力統制や人権保障の規定もないなど、危険な狙いを明らかすること。
消費税減税・医療介護
の充実など、くらしに目を向けて、運動を草の根から起こしていくこと。政治を変えるために、2つの歪みをただす革新懇運動が大きく求められていると語られました。
2025拡大世話人会
拡大世話人会では、この間の取り組みと2025年末の総会までの活動を蛯原京子事務室長が提案。
「スパイ防止法」を軸にした自民党、その補完勢力、排外主義勢力の連携に対峙する民主勢力の連携を大きく強くすること。臨時総裁選、その後の首班指名に向けて、自民党と補完勢力との協力体制や排外主義勢力との協力体制づくりが懸念されます。
有権者に、きっぱりと審判を受けた自民党政治。2つの歪み①アメリカべったり②大企業優遇からの転換なくして、暮らしはよくなりません。補完勢力、排外主義とのたたかいがますます重要です。
「さようなら自民党政治」の運動をすすめ、2つの歪みの根本からの変革をめざす革新懇運動の今日的役割をあらためて学び対話し、広げ、要求を軸にした運動を旺盛に進めるときです。と提案。その後、愛労連や平和委員会、新婦人の会など賛同団体や地域革新懇が発言しました。
拡大世話人会は、78名(団体18団体、地域革新懇19、職場革新懇3)が参加しました。