昨年11月、海部津島革新懇主催の「日帰りバス旅行」に参加。目的地は豊川海軍工廠平和公園と豊川稲荷。豊川海軍工廠は海軍直属の巨大工場で5万人以上が働く東洋一の兵器工場でした。
1945年8月7日、米軍による激しい空襲を受け、徴用工や動員学徒・女子挺身隊員ら2500名以上の尊い命が奪われ、身をもって戦争の悲惨さを体験しました。その一角に過去の歴史に学び平和の尊さを考える「豊川海軍工廠平和公園/平和交流館」が整備・開園されました。
歴史の生き証人である火薬庫・信管置き場などの戦争遺跡をボランティアガイドの皆さんに案内していただきながら見学。
1995年に平和都市宣言をした豊川市では、全ての小学校6年生が社会科学習としてここを訪れるそうです。この日も多くの小学生が真剣にメモを取っていました。
豊川稲荷の境内には海軍工廠戦没者を慰霊する供養塔が建っており、犠牲になった2544名の名前が刻まれていました。犠牲者の多くが幼い子どもや未来を担う若者で、戦争の愚かさに胸が締めつけられる思いがしました。戦後の日本に生まれ育ってきた私たちは平和であることが当たり前に感じますが、世界各地では紛争が絶えません。
戦争を知らない世代が大多数となった今、平和の尊さをを考えるには、私たち一人ひとりが過去の歴史と向き合い、学び考えることが大切だと思いました。