愛労連(愛知県労働組合総連合)事務局長 竹内 創さん
愛労連・全労連は、昨年の春闘で27年ぶりの水準となる加重平均1万163円(3.49%)の賃上げを勝ち取り、公務員賃金闘争では2.76%の賃上げを勝ちとりました。 最低賃金は、過去最高の引上げで1077円の到達をつくりました。しかし、歴史的な物価高騰はこれを上回り、30年近くにわたる実質賃金の低下を克服するに至っていません。 2025国民春闘では、生活を改善できる月額3万2000円・時給200円・10%の賃上げを要求し、すべての労働者の大幅賃上げをめざします。
政府、財界、マスコミがこぞって賃上げの必要性を強調する追い風を吹かせてきたのは、厳しい職場実態を可視化し、積極的にストライキを構えてたたかってきた成果です。
年明けから賃上げについて、経団連は「23、24年だけでは終わらない」、経済同友会も「社会通念にしていくことが重要」と発しています。
しかし、中小企業・非正規・ケア労働者の賃上げは大きく遅れを取っており今春闘で乗り越えなければならない最優先課題です。
大企業には539兆円もの内部留保があり、そこに働く労働者はもちろん、中小下請企業で大幅賃上げを実現するために労務費上昇分を取引価格に反映させることが重要です。
トヨタを筆頭とする大企業に社会的責任を果たさせるため、第46回トヨタ行動を全国集会として成功させます。中小企業経営者と連携して大企業の社会的責任を追及することも欠かせません。
いつでもどこでも私たちの要求と労働組合を可視化し、「あなたも一緒に労働組合で声を上げよう」と呼びかけ、組合員を増やしたその力で要求実現をめざします。