【19.04.10】加藤洪太郎(弁護士)―初老の人、ある日の語らい

 ■ あの人のお陰で・・・・  
 「一生のうちで、あの人にこそお世話になったなー・・・、そのお陰で今がある、と云う人が誰でも幾人かはあるだろ?」と問う人あり。その人間味にあらためて尊敬の念。
 こう語りかけられた仲間のうち二人が応えた。
 
 ■ 俺にはそういう人はいなかった・・・・
 「俺にはそういう人は居なかったぞ」。この男、確かに優秀で強気で生きてきた。だが、人生の途上で大きな手術を受けたりし満身創痍。推し測るに、扶けられたことはあったろうが、自身はそれに気付かぬまま歳月を過ごしてきたのだろう。
 謙虚を欠けば、その害、身におよぶ。
 
 ■ 俺はそういう人になったことがある・・・・
 今一人、「そうだな・・。俺は職場の後輩一人の人生を助けたぞ。」「上から見放され、心まで病んだ俺の後輩。その原因と活路を見定めて真剣に諭した。」、「暫くして夫婦揃って元気な姿で、『あのご助言で立ち直りました。ありがとう。』だった。嬉しかったね」。

 ■ これから・・・・
 老年期、お節介ではなく、心から「あの人あればこそ」のお役にたてることありや?

*加藤洪太郎さんは2018年10月号「誰のための改憲か 本質を見抜く!主権者の力で」と語っていただきました。

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