緑の党東海共同代表 尾形慶子さん

気候危機に取り組む
 「グリーンニューディール」 
  ~西村秀一さんの 遺志をつないで~

 「シンプソンズ」というアメリカのアニメがある。10歳の息子が「今年の夏は、僕の人生で一番暑い。」と言うと、父が「おまえの残りの人生で一番寒い夏になるよ。」と返した。2人とも正しい。 
 2023年7月は史上最悪の暑さだった。が、今後もさらに暑くなるだろう。子ども達は無事に寿命をまっとうできるだろうか。
 私たちは、今年2月の愛知県知事選挙で、気候危機に立ち向かおうとした。生物多様性を守り地球温暖化を少しでも和らげる、同時に、人類が凄まじい暑さの中でも生き残れる民主的な社会にする。それは、私たち世代の責任だ。
 「脱炭素産業で愛知をナンバーワンにする」「ケア労働の待遇改善」「労働者・中小業者の尊厳復活」「ジェンダー平等」これらをまとめて、グリーンニューディールと呼ぶ。愛知県を緑に転換する経済政策・福祉政策である。
 世界はすでに脱炭素化にばく進しているが、「グリーン・ウォッシュ」が横行している。グリーンのふりをして実は、環境と人権を破壊する金儲け主義である。日本はグリーン化が遅れているだけに、民主的なグリーンニューディールを導入する余地がある。ミニュシパリズム(積極的な地方自治)によって、住民の利益になる再エネ省エネ事業ができると信じる。 環境運動と同時に、平和・民主主義の運動が必要だ。
 知事選挙を闘った団体「みんなで創る安心の未来(みんな未来)」は活動を続けている。 政策チームの要だった西村秀一さんが、9月22日に亡くなった。西村さんは、「みんな未来」が目標を目指し続けることを望んだと思う。彼の遺志を引き継ごう。

*尾形慶子さんは、2022年12月号インタビューで「くらし・教育・平和を守る土台をみんなの共同の力で、愛知を変えよう! STOP気候危機 安心のくらし ジェンダー平等」と語っていただきました。

このページをシェア