DV・虐待からの避難が違法に!―共同親権参議院での審議始まる知って声をあげよう!

岡村晴美さん (弁護士)

*岡村晴美さんは2022年1月号インタビューで「共同親権問題とDVを考える」と語っていただきました。

 「共同親権」を導入する民法改正案が、衆院本会議で可決され、参議院での審議が始まりました。
単独親権制度とは単独でもできるという制度であり、共同親権制度とは共同でないと違法とされて損害賠償の対象となるという制度です。法務大臣は、子どもが髪を染めるにも別居親の許可が必要だと答弁しています。
婚姻中にも適用されるので、DVや虐待からの避難が違法とされる可能性があります。「急迫の事情」があれば例外とされますが、DVや虐待からの避難は安全を確保して計画的にされる場合も多く、そうした支援ができなくなると危惧されます。
こうしたことが、世の中に正しく伝わらないまま審議が進んでいます。「なぜ?」と思われる方もいるかもしれませんが、それが自民党の狙いです。
 昨年秋、共同養育支援議連の柴山昌彦衆議院議員(自民)は、「埼玉県条例案の炎上からの撤回を見て、最短の現実解は法務省たたき台を改良し、一刻も早く成立させることと確信した」と述べました。皆に知られると炎上して廃案になるから、知られないうちに通そうというわけです。
 この改正案を正しく知れば、賛成する人は少数派だと思っています。きびしいたたかいですが、子どものためにも、子育てを頑張っているひとり親のためにも、引き下がるわけにはいきません。皆さんも声をあげてください。よろしくお願いします。

【共同親権を正しく知ってもらいたい弁護士の会】
 https://note.com/kyodo_shinpai/

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