先日、祖母の親しかった方の葬儀に参列しました。喪主である息子さんが亡くなったお母様のことを葬儀のお礼の言葉の中で語られていました。昭和七年生まれで、戦争の中での少女時代のことをよく話されていたそうです。その中でも、戦地から戻ってきたお兄さんのことをよく語られていたことが印象深かかったそうです。私の祖母も亡くなって十数年たちますが、戦中のことを話してもらったことを今でも思い出します。口癖のように「戦争はいかんよ」と言われていました。祖母とその方は、地域の婦人会などでともに活動したのですが、女性の活躍、地域の発展、そして二度と戦争をしてはならない、という思いで活動していたのだと思います。かつての自民党はこういう人たちに支えられ、それに応える矜持を持っていたのだと思います。現在の自民党の変容ぶりには、こころ痛めていることだと思います。
(佐々木祐恵/僧侶・革新・愛知の会代表世話人)