トランプ大統領の誕生で世界が揺れています。
就任早々、環境、ジェンダー、民主主義などそれぞれの分野で、これまで成し遂げられてきた成果を全て投げ捨てるような政策が次々と打ち出されています。トランプを大統領に押し上げた主犯は右派ポピュリズムですが、1980年代以降世界を席巻してきた新自由主義がもたらした格差と分断がそれを準備したと言えそうです。
日本が直面しているのは、トランプ率いる米国とどのように向き合っていくかという問題だけではなく、国内の米国と同様の問題です。最近、根拠薄弱な「クルド人問題」なるものを喧伝し、排外主義者が地方議会選挙で高得票を得て当選しています。彼らの中には、「日本人ファースト」という言葉を使う者もいます。
日本においても、新自由主義を押し返す運動と共に、排外主義への警戒が必要です。