【09.09.18】「困ったときには愛労連」いっそうの結集とつながりを広げて

愛知県労働組合総連合 議長  榑松 佐一

 国民に「痛み」を強いてきた自公政権がついに退場した。マスコミは「政権選択」を強調したが、国民は政権交代に止まらず自民党政治からの転換を求めている。

 4年前、トヨタはスタジアムに1万人を集め小泉首相を迎えた。その年、製造業への派遣が解禁され、愛知には全国から出稼ぎ派遣が殺到した。外国人労働者も研修生も愛知が全国一となった。トヨタから下請単価の引き下げを押しつけられ人手不足に悩む中小下請は、これら出稼ぎ労働者に頼るしか道はなかった。トヨタの2兆円「利益の源泉」はここにある。そこに「日本一の派遣切り」が嵐のように吹き荒れた。

この間、愛労連には年間二千数百件もの労働相談が寄せられ、さらにベトナム人研修生から100件を超す相談、600人をこす日系ブラジル人のJMIUへの加入、青年ユニオンの結成など「困った時には愛労連」という“うれしすぎる”ほどの評判がひろがってきた。トヨタへの要請や総行動、派遣村への参加など機敏な行動を提起しマスコミにも毎週のように取り上げられてきた。

 愛労連が「弱い人の立場で頑張っている」ことは市民団体や中立的な労働組合のなかにも広く知られ信頼を広げてきている。派遣村の活動でも従来のつきあいをこえた様々な団体や個人とのつながりをつくっている。

 愛労連も世代交代の時期を迎えている。愛労連運動へのいっそうの結集を強め、新たなつながりをひろげて、国民が求める政治の転換に全力を上げたい。

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