【20.04.10】西尾美沙子(愛知県医療介護福祉労働組合連合会書記長)

医療崩壊につながりかねない局面に――いのちまもれ政治の役割は重要

 新型コロナウイルスが世界規模で猛威を振るっています。私たち愛知県医労連は、医療介護福祉労働者に、『新型コロナウイルスに関する緊急アンケート』(2日から始め、現在も継続中。25日現在111人が回答)に取り組みました。
 アンケートの自由記載欄には、「休校によりパート職員が休み、シフトが回らない」「風邪やインフルエンザとの判別が難しく、接触したあとは自分もかかっていないか不安」「自分がもし感染していたら利用者さんを危険にさらすかもしれないと不安」「マスクは5日に1枚しか提供されない」「2週間休業(濃厚接触者)を命じられたが休業補償がされるか説明がない」など、切実な声が届きました。この声をまとめ、3月12日に、愛知県と名古屋市に「医療・介護・福祉施設の新型コロナウイルス感染症対策の抜本的な強化を求める要請書」を提出し、改善を求めています。
 医療介護福祉の現場は、もともと日常的に慢性的な人員不足の中、必死に医療・介護を守りながら、いま新たな感染症対策という困難な問題とも懸命に向き合っています。
 「安全・安心の医療・介護の実現のため夜勤改善と大幅増員を求める国会請願署名」の運動に取り組んでいます。 3月4日に日本医労連などで行われた国会議員要請行動の意思統一集会には、コロナ感染が拡大する真っただ中でありながら、13人の議員が来場し激励を受けました。全国で紹介議員は77人(愛知6名)、賛同議員は5人の計82名に広がり、どの議員が私たちの要求を実現させようとしているのかが、よく見えてきます。もともと医師・看護師不足の中、コロナの影響で医療崩壊につながりかねない局面にあり、政治の役割は重要です。
 いのちを優先に考える野党共闘の広がりに期待しています。いのちまもれ!

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