信頼される地域のタクシーめざして
私たちのタクシー業界は2002年に規制緩和政策が施行されて以来、一貫して規制緩和反対闘争を継続してきました。規制緩和の弊害が社会問題にもなり、09年にタクシー業界に於いては再規制の流れができ、10月にタクシー特措法が施行され増えすぎたタクシー車両を適正車両数まで減車する事になりました。
特措法は劣悪化した運転手の賃金・労働条件のこれ以上の悪化をくい止め、改善させるために制定されたものであり、一日でも早く成果が出るよう期待する所であります。
愛自交の基本理念は「身障者輸送運動」にあります。身障者タクシーの発足当初(1975年)は運転手と組合が基金を作り、運賃の一割を自己負担して始めました。その運動の成果で名古屋市は全国で初めて一割引の助成に取り組み、全国に大きな影響を与え各行政にも拡がりました。
タクシーは「いつでも、どこでも」利用できる公共交通機関です。鉄道やバスの乗り継ぎ、乗降などで移動が制約されている人々を、戸口から戸口まで輸送する事ができる最適な交通手段になります。高齢者の事故比率が高くなっていることを考え、自家用車からタクシーへ乗り換えることをおすすめします。そのために、運転免許証を返納された方に行政が割引の助成を行うよう働きかけます。
世界が平和でなくてはタクシーの仕事は成り立ちません。沖縄の米軍基地撤去、核兵器のない世界を実現し、「安心・安全」で信頼される地域のタクシーを目指していきます。